<郵便局>
 大通り、本町の外れの方にあったと記憶している。小学校に上がる前か上がった後すぐに、秩父神社のそばに移転した。私にとって郵便局というと、この写真の郵便局ではなくて、昭和30年前後にできた、その新しい方の郵便局である。入口が回転扉になっていて、受け取った荷物などは吸い込みか何か(圧送か?)でパイプを通して窓口から別の場所に送っていた。モダンな郵便局であった。
 当時は、切手収集ブームが始まったばかりで、小学生低学年の私も、窓口が開く前から並んで買った。高校2年の時だったと思うが、父が病気になったので、少しは家の足しにするために、年賀状配達のアルバイトをしたのも、その郵便局でだ。
 この写真の郵便局にも行ったことがあるが、思い出はない。思い出の郵便局も昭和54年(1979年)には、番場から上宮地に移転しまったらしい。

目で見る秩父の100年より